2013年03月18日

温度環境と健康の関係性

温度と健康の因果関係について書きます。

日本は夏が暑く、冬は寒いということは当たり前の事ですが、
季節によって温度環境に起因する死亡の数が変動するという事をご存知でしょうか。
冬に増加し、夏に減少するという事です。


断熱化のされていない日本の家はとにかく寒いとうことは、
皆さん身を持ってご存じのはずです。

日本人は、世界的に見ても特に入浴が好きな国民ですが、
これは、単にきれい好きというだけではないようです。
寒い冬に暖をとるために暑いお湯に浸かるという事も大きな理由なのです。


高齢者に多く見られる事ですが、
暖房された暖かい室内から寒い脱衣室や風呂場に移動した際に
血管が収縮して血圧が上昇します。
熱いお湯に浸かると今度は、血管が広がり血圧が下がります。
この激しい血圧変動が大きな負担となり、ヒートショックと呼ばれ、
循環器疾患と脳血栓障害などの原因となっている考えられています。

ヒートショックが原因で亡くなられる方の数は、年間17,000人と言われています。
これは、あくまで亡くなられた方の数で
その後の後遺症が残った方の数は含まれておりません。
(もっと多くの方がヒートショックによる影響を受けていると考えられます)

年々罰則の厳しくなる交通事故での死亡者は現在、年間5,000人を下回っています。
ヒートショックで亡くなられる人の数は交通事故死者数の3倍以上なのです。
これは重く受け止めなければならない事実ではないでしょうか。

「日本の家の冬は寒くて当たり前」でいいわけがありません。
ほとんどの人が我慢を強いられ過ごしてきたと言っても過言ではないのです。


断熱のグレードを上げ温度環境のよい建物の性能を持って快適性を保つ事で、
せき、のどの痛み、肌や目のかゆみ、手足の冷え、アトピー性皮膚炎、
アレルギー性鼻炎、脳血管疾患、高血圧等の疾患を対象に、
2万人6,000世帯もの膨大な調査の結果、健康改善が見られたとの結果が出ています。

これらのデータから、前述した疾患の健康改善率に対する各因子を
『飲酒』『運動』『喫煙』『断熱』とした場合の寄与割合は、
『断熱』を原因とする割合が最も多い事も分かっています。

また、暖かい家に住むと年間の医療費が一人約10,000円も
削減できるというデータもあります。


イギリスには、住宅の健康安全性を評価するシステムがあります。
それには、過度な寒さに関するリスクを4つに分類されています。
・健康な温度   21℃
・健康リスクが表れる温度  19℃
・呼吸障害、心疾患など深刻なリスクが表れる温度  16℃
・高齢者に低体温症が表れる温度    10℃

日本の住宅の居室の温度はどのあたりでしょうか?

人間の肺は冷たい空気を吸い続けると抵抗力が落ちて行きます。
つまりいくら布団をかぶって体を暖かくしても、
部屋が寒く吸う空気が冷たければ健康リスクを生じるという事です。

快適な居室の温度環境には湿度も重要になります。
居室の湿度が高すぎると、カビやダニの発生の原因となります。
カビは相対湿度70%、また、ダニは50%を超えるあたりから発生します。

逆に、空気が乾燥しすぎた場合は、風邪やバクテリア、ウイルスが発生しやすくなります。
風邪は相対湿度40%、バクテリア・ウイルスは30%を下回るあたりから発生しやすくなります。

このことからも、人間の快適な室内の温度環境は、
室温21度、湿度は40%〜50%の間という事になります。

この室内の温度環境を維持するためにも、
高断熱高気密住宅は必要不可欠な仕様だと考えられます。


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posted by スタッフ at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 温度環境と健康の関係性