2013年03月19日

省エネと温暖化防止の関係性

前項で、高断熱・高気密住宅が健康と快適性に深く影響している事を説明しました。
これは、省エネ住宅が人に優しいという大きな目的があるわけですが、、
もう一つ省エネ住宅は、地球にも優しいという事を忘れてはなりません。

つまり、省エネ住宅は冷暖房負荷が少なく、
これに対するランニングコストの話は前述しましたが、
同時に、環境への負荷が少なくなる事とイコールになるわけです。

環境への負荷を表す指標として、住宅で消費される一次エネルギー消費量があります。
この一次エネルギー消費量を低減することで、
CO2排出量を削減、化石燃料使用量の削減することができます。
環境への負荷の低減するためには、高断熱・高気密化は必要不可欠な技術と言えます。

そのための材料の選出も慎重に行わなければなりません。

では、どんな建材が省エネ・エコ建材なのでしょうか?
無垢や漆喰などを使った家がエコハウスなのでしょうか?

少し考えてみましょう。

たしかに、これらのエコ建材、天然素材を使えば
シックハウス等の心配は少なくなると考えられます。

しかし、それは正解ではありません。

『エンボディド・エネルギー』という言葉があります。
この言葉は、製造段階までに加えられたエネルギーを示します。
それによって排出されたCO2の合計量を『カーボンフットプリント』といいます。

『ライフサイクルアセスメント(LCA)』
この言葉は聞いた事がある方も多いのではないでしょうか?
これは建材や建物の、製造、流通、使用されてから破棄されるまでの
ライフサイクル全体において消費されるエネルギーの事を言います。

話を戻します。

エコ建材をふんだんに使った建物があるとして、
この建物が隙間だらけの断熱も気密も考えられていないような家だとします。
エコな建材は天然素材ゆえに石油製品の建材に比べ、
その製造過程におけるエンボディドエネルギーは少ないので、
当然、建物が建った時点での排出されたCO2は少なく、
つまりカーボンフットプリントも少ないと考えられます。

しかし、その家に50年、100年と住み続けた際のエネルギー、
つまり冷暖房負荷をはじめ一次エネルギーの消費量は
とんでもない量になっている事は想像できると思います。

はたして、それはエコな住宅と言えるでしょうか?

つまり、省エネでエコな住宅というものは、
ライフサイクルアセスメントを基準に建てる事が正しいあり方で、
エコ建材を使用するよりも先に高断熱・高気密である事が大前提となるのです。
天然素材によるシックハウスによる対策は有効なものでありますが、
建物の断熱化によるそれらの疾患への有効的な効果は、
前述の断熱と健康の関係性からも分かります。

正しく気密施工をされていない断熱気密住宅では、
壁の仕上げに天然素材を使っていようがいまいが
居室の水蒸気(つまり湿気)は壁の中を通過し、壁内結露を起こす事があります。
壁内結露によって、中の断熱材はカビだらけとなり、
これがアトピーやアレルギーの原因となるのです。

確実な断熱・気密化を前提とするならば、
エコ建材による断熱材(新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバー、
木の繊維によるウッドファイバー)を使用する事は
カーボンフットプリントを減らすためにも有効的です。

そして、仕上げ材に無垢の木材や、漆喰などの天然素材を使う事は、
シックハウス等への効果の期待だけでなく、
天然素材に、見て触れることは心の安らぎを与える効果もあります。
なにより国産の木材を使用することは、林業の活性化となり、
それは日本の森を生かす事へと結びついていきます。

躯体性能を上げ、
設計段階からカーボンフットプリントを極力減らす努力と工夫をした上で、
回収しきれない分を 太陽光発電システムなどの
クリーンエネルギーの発電等で相殺するという事が
本来の正しいゼロエネルギー住宅のあり方で、
地球に優しい家づくりと考える事ができるのです。



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